活動ブログ
2011年05月の記事
震災後の心のケアを語ろうー「今、アーツが子どもたちにできること」ー
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「がんばれ!子ども村」という所(豊島区雑司が谷)で、5月28日(土)N-CATとAPCONCEPT主催によるワークショップがおこなわれました。「現場からのレポート」として「東日本大震災後、アートプロジェクトの今」というタイトルで柴崎氏が報告、そして今だ未解決事件である「世田谷一家殺人事件」被害者ご家族の姉である入江さんの体験。家族同士で大変仲良く過ごしていた妹夫婦一家が突然見知らぬものに殺害され、その時に受けたこころの傷を生き残った者としてどのように乗り越えていこうとしているのか(今だ解決されていないこと)を語られた。亡くなった姪が最後に幼稚園で描いた「スーホーの白い馬」が偶然にしても家族のことを語る力となり、グリーフ(悲嘆)に向きあっていきます。絵を描き始め、その絵からイメージを受け、音と声による「お話」につながり、やがて絵本の制作へと導かれていきます。
入江さんはこの悲しい出来事が、生き残った者の「生き直し」ととらえ、「亡くなった人の志を汲んで社会につなげようと努めることが与えられた道しるべではないだろうか」と語る。その一つに自分で物語を創る、そして目に見えないものの尊さ、再生のちからを信じ表現する何か(道しるべ)を見つけていく・・・・
まさに「アートの精神」という表現の持つ力を知らせてくれる語りでした。10年の歳月を経て入江さんは以下のように伝えています。*「悲嘆を理解する」(何が起きたのか真実を知る、他)*「悲嘆とつき合う」(遊ぶ、動く、関わる側も共に動き遊ぶ)*「悲嘆と和解する」(刻々と変わる状況を見つめて、こだまのように響き合う、他)など、震災後も続くこころの痛みに向きあう人達を思いつつ聞いていました。
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ケイ タケイのワークショップから
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4月29日、30日ケイさんのダンスワークショップがありました。ケイさんは日本内外でも活躍されている舞踊家ですが、ダンスの指導は型からというのではなく「からだ全体の流れ」とイメージすることをとても大切にしています。いろいろな人達が歩くことを通して伝わるからだの感覚にこころを留めることや、自分のリズムや雰囲気に合う人を探してみる、その人と歩く事から何が始まっていくか…「どうなるかわからないけれど、そのまま居続ける」———こうした言葉がけやケイさんのからだ全体から届けられる不思議な響きは、日常生活で固まった緊張や構えを緩やかに解きほどいてくれます。終わった後のほっこりした参加者のお顔が充実した時だったことを伝えてくれていました。
皆さんお疲れさま!まだまだケイさんのワークショップは続けていきますのでいらしてください。